フランスの活気あふれる市場、《マルシェ》へ行こう!
常設の屋内市場も魅力的ですが、やはりフランスの青空市場には特別な憧れがあります。

色とりどりの新鮮な野菜が並ぶ露店、バスケットに食材をたっぷり詰め込んだおしゃれな地元の人々、そして威勢の良い掛け声で活気あふれる店主たち。SNSなどで見かけるたびに、「いつか行ってみたい」と夢見ていました。しかし、実際にフランスへ行くと、観光やレストランでの食事に時間を取られ、マルシェの存在をすっかり忘れてしまうことも少なくありませんでした。
オランダに移住してからは、フランスの田舎へ車で休暇に行く機会が増え、ここ数年でようやく念願のマルシェを訪れることができるようになりました。
特に、AirBnBやアパルトマン、田舎の宿泊施設である《ジット》(Gîte)を利用する場合、キッチンが付いていることあります。マルシェで購入した旬の食材を使って自分で夕食を作るのは、ローカルになったような贅沢な体験です。私はだいぶこのような過ごし方に慣れてきて、最近では調味料や保存用の袋、タッパーなどを持参するようになりました。もちろん、フランスは塩やオリーブオイルの産地でもあるので、現地で調達するのも良いでしょう。さらに、車の電源に接続できるクーラーボックスを購入したことで、手に入れることのできる食材の幅が広がりました。
フランスの様々な地方を訪れて気づいたのは、小さな村でさえマルシェが開催されることがあるということです。滞在先から車で行ける範囲には、きっと魅力的なマルシェが見つかるはずです。
ただし、マルシェは毎日開催されているわけではないので注意が必要です。週に1回または2回など、開催曜日が決まっています。そんな時に役立つのが、こちらのウェブサイトです。
「市場の日」という名前のこのサイトは、フランス全土のマルシェ情報を網羅しており、開催日、開催時間、開催場所を簡単に検索できます。フランス語のサイトですが、ブラウザの翻訳機能を利用すれば日本語で見ることができます。
トップページにある「Chercher un marché」というボタンから、マルシェ検索に進みましょう。

検索窓が表示されたら、「Autour de moi」を選択して現在地周辺のマルシェを検索するか、「Commune」と書かれた検索窓に滞在地の地名を入力します(入力すると郵便番号が表示されるので、それをクリック)。最後に「Valider」をクリックすると、検索結果が表示されます。

試しにパリ1区(Paris 1er 75001)で検索してみました。たくさんの検索結果が出てくるので、いくつか抜粋してみました。「Marché aux fleurs」はシテ島にある花と鳥の市場とのことで、パリらしい華やかさが感じられます。私のように食料品を目当てにしている場合は、ファーマーズマーケットやオーガニック市場(BIO)といった表記を探すと良いでしょう。その他にも、蚤の市(Brocante)や工芸品市場(Marché artisanal)など、テーマが明記されている場合もあるので、参考にしてみてください。。


お目当てのマルシェが見つかったら、いよいよ出発~
基本的には、お店の人に欲しいものを伝える必要があるので、フランス語ができるに越したことはありません。私はフランス語が全く話せないのですが、数や野菜の名前は言えるようになってきました。
お店によっては、自分でカゴに商品を入れてレジで支払うセルフサービス形式のところもあります。また、最近ではカード払いに対応しているお店も増えてきましたが、念のため多少の現金を用意しておくと安心です。
もし春、4月から6月にかけてマルシェへ行く機会があれば、ぜひホワイトアスパラガスを探してみてください。キッチン付きの宿泊施設に滞在しているなら、ぜひ茹でて味わいましょう(硬い皮は皮むき器でしっかりと剥くことがポイント!美味しく食べるコツはレシピを探してみることをおすすめします)。

フランスのマルシェ体験、見て楽しく、買って楽しく、美味しく食べられたら最高の思い出になるでしょう!
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